徳永絵美さん
東海林 広太さん


徳永絵美さん

2006年4月にA2に所属し研修を経てスタイリストアシスタントとして活動をしてきました。昨年の7月頃から作品撮りをコンスタントに増やし、マネージャーにもスタイリスト活動のアピールを続けていました。
今回は、最近スタイリストデビューを果たしたということで近況を伺ってみました
Q.スタイリストデビューのきっかけを教えてください

あるスポーツブランドのスタイリングのお話をマネージャーからいただいたのが最初です。
それまでは、アシスタントで現場に向かいスタイリストの指示のもとカメラ前で一人立会いの経験は多々ありましたが、この時は一人でクライアントへ向かいスタイリストとして現場入りしました。
ロケとスタジオ撮影があり結構なカット数をこなし、その間は余計なことを考える時間がないくらいで気づくと終わっていたという感じです。アシスタントの場合だとカメラ前スタートの合図を待つ立場ですが、スタイリストとなるとスタートを自分で決めるという使命感があって状況は大きく違い、緊張感がありました。


Q.アシスタント活動中に苦労した点はありますか

この業界に入ったときから、アーティストのスタイリングに関わりたい気持ちは変わっていなくて、アシスタントの仕事の中で全くそのチャンスがなく不安に思うこともありました。あとは大変だったという記憶があるだけですね。それよりもこの業界に入る前から大変な仕事と覚悟していたので、「今、私はずっと夢だったことをやっているんだ!」という充実感の方が大きく、苦労を乗り越えた時の実感の方に喜びを感じるかな。結構、自分がつらくなる状況が好きかも知れません(笑)


Q.現在に至るまでのことを振り返ってどうですか

色んな方と関わってきた中で、たくさんの情報やどうやったら自分を売れるかなどアドバイスをもらったりしてきました。やはり作品撮りもそうですが目標に向かってモチベーションを保ちながらここまできたと思っています。

また、A2で幅広い分野のお仕事をしてきました。自分が興味を持っていなかったジャンルも勉強になったからこそ、より一層やりたい事が明確になり、想いが強くなっていった気がしています。


Q.今関わっているお仕事について教えてください

CDジャケットなどの制作を手がける会社からオファーをいただいて、あるアーティストのジャケット撮影衣装のスタイリングを終え、ファンイベントの衣装スタイリングを進行中です。次にはツアーも控えているんですがこれから打合せなどある予定です。


Q.どういった流れで依頼があったお仕事ですか

前に映画出演者のスタイリングの話があった時、立候補し複数のスタイリストに混じってプレゼンを出したことがありまして、映画の経験はなかったからビックチャンス!と思ったのですが、ブックの内容で外されました。でも次に繋げたい気持ちが大きかったので、自ら制作会社に営業をしに行った結果のお仕事依頼だったんです。

そのアーティストはデビュー10周年を機にテイストを変えたい意向だったようで、柔らかいスタイリングの提案を気に入っていただきました。また洋服のリメイクが好きなことをアピールしたところそれにも共感をしてくださってリピートに繋がっているんだと思います。


Q.現場はどうでしたか

最初から目標にしていたジャンルでのお仕事だったので、それはもう興奮と緊張でした。舞上がりそうな気持ちを抑えて現場をこなし100%以上の力が出せたと思っています。アシスタント時代にCDジャケットやPV(プロモーションビデオ)のお仕事に関わったことがなかったという心配もよぎりましたが、スチール撮影が同時進行でボリュームがあるものをこなせたので現在は自信に繋がっています。


Q.これからどんな目標で活動を続けますか

撮影現場で知り合ったカメラマンやヘアメイクさんと意見交換をした中で影響を受けることが多くあります。スタイリストとしての価値を上げるために作品撮りを続けてブックの完成度を上げていきたいですね。やりたかったジャンルのお仕事を増やすためにはやはりプレゼンス(第一印象ですね)を大事に、身の丈にあった自然体な営業で自分を表現していければなと思っています。固定観念を持たないで、クライアントやアーティストなど周囲の意見を十分に取り入れて自分のテイストを最大限に表現するスタイリストになりたいと思っています。

スタイリストとして食べていけるようになるまではまだまだですが、見た目と違って性格的にがっつくタイプなのでこれからも常に上を見て実現していこうと思います。



東海林 広太さん 
1983年生 千葉県出身

2006年4月からA2に所属し、スタイリストアシスタントとして活動を始め、2年後の2008年4月にスタイリストとして独り立ちしました。どんな2年間を過ごしてきたのかインタビューしました。

Q.A2に所属するまでの経緯を教えてください。

A.最初に就いた仕事は、美容専門学校で美容師の資格をとって大手の美容室に入りました。でも1ヵ月で辞めました。


Q.1ヵ月とは早いですね。どうして?

A.美容室では制服が決まっていて、それを着なくてはいけないことになったからです。やっぱり美容師も表現者としての仕事だという思いがあったので、制服はやっぱりおかしいって・・・。
それで、今度は在学中から興味のあったファッションの世界へ行こうと思って、千葉に帰り、大手アパレルのショップに勤めました。そこでは、1年半くらい働きました。


Q.アパレルショップを辞めたのはどうしてですか?

A.自分の顧客も生まれ、コーディネートする楽しさに目覚めたんですが、契約社員から店長(正社員)にならないかというところで辞めました。接客は好きだったんですが、副店長から店長となると、さらに売上げ数字の追求が仕事の中心になるので、それはイヤだなと思って。
すでに、コーディネートをする楽しさが自分の中で大きくなっていて、それならスタイリストになろうと思いました。1年くらいは生活できる貯金もできたので、ゼロから始めてみようと決意しました。


Q.どうやったらスタイリストになれるか知っていましたか。

A.インターネットで調べることから始めました。
調べていてわかったことは、男性がスタイリストになるのは結構むずかしそうだということでした。
いろいろ当っていく中で、ちょうどA2が男性のアシスタントも入れようというタイミングだったのが切っ掛けでさっそく応募しました。


確かにその頃は、男性のアシスタントはハンディーあるというふうに考えられていましたね。それでも男性のスタイリストも育てていきたいということで募集をし始めた時期でした。そこへ東海林さんが来たというのは印象に残っています。ヘアスタイルといい、あの頃と今の印象とは違いますね。

A.やっぱり、仕事では第一印象がすごく大事ですから。見た目でスタートに差がつきますから、独り立ちする頃から自分のスタイルも大切にしています。


Q.アシスタントの仕事を実際に始めて感じたこと、印象に残っていることなど聞かせてください。

A.想像していた段階では、華やかなイメージでしたが違っていました。裏方の仕事で、裁縫やアイロンがけなど基本的なことから勉強しなくてはならなくて最初は不安なことばかり。初日からいきなり撮影の現場で、2日目には初失敗をしてしまいました。アイロンがけでレーヨン素材を焦がして・・・
もう、その時は落ち込みました。とにかく1年目は、苦難の連続で、自分のやっていることの意味がわからないという状態です。指名も全然もらえないかったですし。


Q.希望の光はいつごろ見え始めましたか。

A.1年ぐらいしてからです。カタログの物撮りやトルソーに着せる仕事などやってきた意味がわかり始めたんです。物撮りであれだけやれば、人に着せられるし、リボンひとつ結ぶことだって自信を持ってできます。
スロースターターの自分ですが、アシスタントとしての仕事がよくわかってきました。
自信が積極性をもたらしたと思います。自分から積極的に作品撮りも始めました。この頃から仕事に対するモチベーションも違ってきました。そうしたら、指名も増えてきたんです。


Q.大変な時期を乗り越えられたのは何故ですか。

A.祖父から言われた「石の上にも3年」と言う言葉です。とりあえず3年はやろう!それだけです。


Q.いよいよスタイリストデビューしたわけですが、そのきっかけは何ですか。

A.初めての仕事は、ほとんどギャランティは出ないがやらないかと事務所から声をかけていただいた仕事で、新進デザイナーのルックブックのスタイリングでした。
打ち合わせからすべて一連のスタイリストとしての仕事を経験でき自信になりました。
その後、一緒に作品撮りをした時のカメラマンからの依頼があったり、そのカメラマンから紹介してもらった編集者からまたほかの編集者の方を紹介していただいたり・・・。
とにかく、作品撮りが最も大切な表現者としてのアピールだと思います。
その中で出会いもあり、新たに自分を理解してくださる人が生まれたりするんだと思います。


Q.これからの目標、こころがけていることなど聞かせてください。

A.自分としては、ファッショントレンドを追うだけではなく、テーマ性のあるスタイリングが楽しいと感じているので、広告などテーマを表現する仕事に携わっていきたいと考えています。
そういう仕事が新たな仕事へのエネルギーになっていくように感じてます。
心がけとしては、慢心しないこと。A2ではアシスタントを2〜3年してスタイリストになるチャンスがあります。この年齢でアシスタントを使うということで自分が偉くなったような勘違いをしないように注意しています。


今日はありがとうございました。これからスタイリストをめざす方の参考になると思います。


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